「チーム開発のふりかえり2024」というタイトルでDevelopersIO 2024に登壇しました #devio2024
はじめに
小売流通ソリューション部の野村です。
2024-07-19 に開催された「DevelopersIO 2024 TOKYO」にて「チーム開発のふりかえり2024」というタイトルで登壇しました。登壇内容と、そのときにあったQA内容について共有します。
資料
サマリ
- 自己紹介、prismatix の紹介
- 複雑なプロダクトに対して開発チームで取り組んだ内容と効果
- 効果が出たこと、出なかったこと
- 取り組みから見えた私自身の弱み
- 決断力が足りない(なかなか決断できない)ということが明るみになった
- 開発に対する今後の展望について
QA
当日質問があった内容につきまして、そのときにお答えした内容・当日あまりうまく説明できなかったことに対しての補足をします。
メンバーに当事者意識が不足しているときにどうしてきたか?
以下を意識してメンバーとコミュニケーションをとり、対応に必要なことを都度共有しております。
- その課題を対応する必要がある背景を伝える
- お客さんが何を欲しているか、何に困っているのか
- その対応があることでプロダクトとしてどのような価値が生まれるか
その課題に対して技術的な意欲がない(興味がない)メンバーもいると思うがそのような場合はどうしてきたか?
メンバーが技術的な意欲・興味がない、といった場面は経験していないため、こちらはうまく回答ができておりませんでした。
意欲とは異なるかもですが、「その課題に対する技術的な知識を持っていない」という場面はありました。その場合は、
- そのメンバーが対応を考えられる程度にタスクを詳細に分解して落とし込む
- その領域に詳しいメンバーと一緒に画面共有しながら対応を進める
といった感じで対応を進めています。
自身の弱みは話していたが、逆に強みは?
特に顧客からの問い合わせや本番で発生した何らかの問題に対して、
「なにが起きているのか」を調べて事象や要因を見極めることは得意なところです。
特に今の prismatix の開発・運用の対応を通じて、アプリケーションログやCPU・メモリ使用率などのメトリクスなどを見てある程度何が起きてるかを想定できる力がついてきているかなと思います。
チームとしての成長を実感したポイントは?
チーム内で言いたいことを言える雰囲気になってきたかと思います。
今のチームでリーダーになってから、開発のイテレーションごとにその中で実施したことのふりかえりを行うようになったのですが、ふりかえりを始めた頃と比べると特に上記は実感しています。
ふりかえりのファシリテーションの中で、否定や威圧をしない、相手の意見を飲み込んでこちらも話すように努めてきたからかと思います。
スプリントを行うなかでアウトカムを意識してるか?
現状はアウトカムというよりは、タスクベースで成果を達成できているかを見ています。
安定した運用に向けた課題を溜めたプロダクトバックログ、直近で発生したアラートや問い合わせ等からチームで対応することをタスク化して、そのタスクがスプリント内で達成できているかどうかを見ていってます。
この進め方が良い、というわけではなく、顧客に価値が届いているかを如何に把握できるかは見直していきたいと思っています。
チームが統合することで人数ふくめ変わるのでは?
現在の prismatix を開発運用するチームは(認証領域以外)ゆくゆくは1つのチームとなる予定です。一方で、新しい prismatix を開発するチームに徐々にメンバーが移っていくことも想定しており、チームの規模はそこまで変わらなくなる想定です。
他チームで扱う領域の知見については、他チームの課題に対して何を達成する必要があるかを検討しながら理解していこうと思います。
さいごに
自分のチームで行ってきたことを共有することで、他の開発チームの進め方、特にリーダーがどのように行動していけばよいかの参考にできれば幸いです。
参加いただいた皆さんから思ったより多くのご質問もいただき、「わかります」「やっぱ大変ですよね」という共感もいただき、うれしかったです。
今後の展望でもあったように、現 prismatix の長期的に安定した運用と、次期 prismatix に向けて引き続き貢献していく所存です。がんばります。